森田龍彦氏
森田龍彦氏
■会員名/森田龍彦氏
■犬舎所在地/
北海道上川郡清水町
北海道犬保存会入会は平成8年で会員歴は14年である。現在までの子犬繁殖頭数は約200頭を超える。
十勝清水在住の森田龍彦氏はヒグマの狩猟者として知られ、現在まで42頭のヒグマを獲っているが、そのための狩猟犬として北海道犬を繁殖し飼育している。森田氏が繁殖し飼育している北海道犬は獣猟性の高い千歳阿久系の血を色濃く継いでおり、あくまでもヒグマ実猟を目的の第一として飼育されている。
森田龍彦氏の繁殖した北海道犬は、全国各地の狩猟者の許でツキノワグマやイノシシの実猟で活躍し高い評価を得ている。
現在の在舎犬は牡6頭、牝7頭の合計13頭である。その中の代表格は牡の十勝黒皇・釧路森田荘で、現在まで6頭のヒグマを森田氏に獲らせているという優秀な狩猟犬である。
十勝黒皇の母犬の熊華・知床天熊荘は羅臼町在住の池田吉光氏繁殖であるが、熊華の兄には平成13年頃、本部獣猟競技会や支部獣猟競技会で活躍した天熊・知床天熊荘がいる等優秀な一族である。
十勝黒皇は千歳阿久系の血量を約80%有する北海道犬であり、高い獣猟性を持ちヒグマには果敢に立ち向かうが、人には優しい性格である。
ある年の秋、町からヒグマ駆除依頼があり、森田氏と十勝黒皇は町内のデントコーン畑でヒグマを探索していたが、十勝黒皇はヒグマを追跡し姿を消してしまった。のちに現場周辺を警戒していた役場職員が十勝黒皇を見つけ首輪をつかまえて森田氏の自宅まで連れ帰ったというエピソードがあるほど人にはフレンドリーである
森田氏にヒグマを六頭獲らせた十勝黒皇・釧路森田荘
下の二つの画像は平成20年10月4日、森田氏の繁殖した森田十勝十六・十勝森田荘が清水町日高山脈山麓の畑の中にある雑木林の荒れ地で、手負いにしたヒグマを牧草畑に追い出し、立ち向かっている様子である。